「海外旅行先の水が合わなくて髪の毛が傷んだ」という話を聞きませんか?
それは国外だけとは限らないようです。
シャンプーのCMでもこの問題を取り上げているものがあるくらいです。
私が思い当たるのはプールの水で髪の毛がパサパサになった事です。
経験がある人も多いのではないでしょうか?
これは一体どういうことなのでしょうか??
プールは極端な話、行かなければ問題ないのですが…水道水は日常的に使います。
シャンプーしないなんて無理な話ですよね。
天然水の湧く地域にこのためだけに引っ越すことも出来ませんし…
どうして水で髪の毛が傷むのでしょう?
その事について調べてみましょう!
水道水で髪が傷むって本当?
まずは水道水で髪が傷む問題から。
髪が傷む原因だと言われているのは、水道水に含まれている「塩素」です。
ある実験で「塩素は髪の毛のタンパク質を溶かす」という結果がででいるそうです。
「髪の毛はタンパク質で出来ている」と言って良いくらい、髪の毛にとってタンパク質は欠かせないものです。
塩素はタンパク質に付着する性質をもっているそうです。
ですので塩素が髪の毛に付着して「キューティクル」を痛めてしまい、ダメージヘアをつくってしまうのだそうです。
キューティクルは聞いたことがありますよね?
髪の毛一本一本の表面にあるウロコ状の膜のようなものです。
このキューティクルがあることで髪の内部の水分は守られ、潤いのある髪の毛になるのです。
キューティクルが傷んで剥がれると、内部の水分が失われて、パサパサの乾燥した髪の毛になってしまいます!
その証拠に、塩素による髪の毛のダメージの代表が…
*髪に潤いがなくなり乾燥したパサパサヘアになる。
*フケや痒みが出るようになる。
*枝毛や切れ毛になりやすくなる。
*髪の毛が変色する。
などになります。
枝毛や切れ毛はダメージヘアの中でもダメージの進行度が高いものです。
髪の毛の乾燥からはじまって、放置しておくと枝毛や切れ毛といった酷いダメージになります。
また、塩素はタンパク質と一緒に髪の毛の色素(メラニン)も溶かしてしまいます。
そうすると髪の毛の色が赤茶けたダメージ色へと変わります!
塩素以外にも「銅イオン」が髪の毛を傷めているのではないか、という話もあります。
銅イオンとは、銅が電子状態で水に溶解して活性化したものです。
銅イオンの元は「必須ミネラル」の一種で、人体に必要なもので安全です。
体内に入れば安全な必須ミネラルの銅ですが、銅イオンになって髪の毛にくっつくと厄介です。
塩素と同じように髪の毛のタンパク質に悪影響を加えます。
タンパク質を切断して髪の毛を酸化させてしまうのです。
また、髪に蓄積すると髪の毛のプロテインを破壊して、流出させてしまいます。
ただし、地域差はあっても日本の水道水はほとんどがミネラル分の少ない軟水となっています。
海外だと硬水の国が多いので「海外旅行先でシャワーを使ったら髪の毛がバサバサになった」ということは多々有ります。
日本の水道水に含まれる銅イオンの量は約1ppm以下だそうなので、この微量な量で髪の毛が傷むのかは疑問です。
しかし日本でも「水道水で髪の毛が傷む」というのは多少なりともあると思います。
水道水には殺菌、消毒のために塩素が含まれているからです。
肌の弱い人やアトピーの人はこの塩素で肌がピリピリするそうですよ。
そうじゃない人でも水道水で入れたお風呂に入るのと、温泉水に入るのとでは水の違いを感じると思います。
その差が髪の毛にも出てくるのではないでしょうか?
ですので、水道水が原因でダメージヘアになる、という事が個人の髪質にもよりますが日本でもあると思うのです。
水泳で髪が傷むのは?
ではプールでの水泳で髪の毛が傷むのか…
これはもう皆さんお気づきの方も多いのではないでしょうか。
プールのあの独特のニオイ。
あれは消毒の為に入れられている「塩素」です。
「カルキ」とも呼ばれていますね!
プールで遊んだ後、髪の毛がキシキシした経験はありませんか?
私は小学生の頃まで水泳教室に毎週通っていたので、その経験があります。
学校での水泳の授業も大好きで、夏休みにも個人的に参加する練習に通っていたくらいです。
帰る時に「髪の毛がキシキシするな~」と何となく感じていました。
水道水の問題のところでも書きましたが、塩素は髪の毛をダメージヘアに変えるものです。
民営のスポーツジムのプールなんかよりも、市営プールのほうが塩素量が多いと言われています。
ですので、水泳の後で髪の毛が傷む、というのもうなずけます。
傷み方としては「水道水で髪が傷むって本当?」で書いた4つと同じです。
水道水で髪が傷む?水泳まとめ
塩素による髪の毛の傷みは分かりましたか?
ではケアの仕方も少しだけ書いておきますね!
プールの場合は、シリコン製の水泳キャップを使うことで髪の毛へのダメージを減らすことが出来ます。
アフターケアも大切ですので、帰宅したらなるべく早くシャンプーをして強い塩素を落としましょう。
その後のトリートメントなどを使ったヘアケアも忘れずに!
水道水の場合は、中々難しいですね…。
全ての家庭の蛇口に「塩素除去装置」をつけるのも困難ですし。
ただ、日本の水道水は安全性の高いものです!
世界からも認められるくらいに!
毎日使うとは言え、酷いダメージがないなら敏感に気にすることもないと思いますよ。
塩素は髪の毛にダメージを確かに与えるものです。
しかしそれよりもそれ以外で起きるダメージヘアの元に気を配ったほうが懸命かと思います。
例えば、紫外線、汗、海水浴でつく塩分、ドライヤーやヘアアイロンの熱、自然乾燥、髪に起こる静電気、摩擦…などです。
それらを意識して毎日ヘアケアをきちんと続けていた方が、髪の毛のダメージ改善と予防になるでしょう!
「美髪は一日にして成らず」です!!
ヘアケアを頑張って日常の塩素に負けないように備えておきたいですね!
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