ワイヤーダックスのママさんパパさん、こんにちは。
お宅のワイヤーちゃんは元気ですか?
と言うのもですね、我が家にもワイヤーダックスの10歳になる女の子がいるのですが、最近病気になりました。
ダックスが高確率でかかる病気と言われている「椎間板ヘルニア」、うちの子はこの病気の一歩手前まで症状が進んでいました…。
家族にダックスを迎える上で覚悟はしていたものの、いざうちの子が苦しんでいるのを見ると辛くてたまりませんでした。
そこで今回、ワイヤーダックスのなりやすい病気をきちんと調べてみようと思い立ちました!
ワイヤーダックスだからこそなりやすい病気があるのか?
ワイヤーちゃんの特徴を知ればそれが見えてくるかもしれません。
また、病気を避けるためには飼い主としてどんなことに気を付けてあげるべきなのか?
ワンちゃんは愛してやまない大切な家族です☆
短い寿命だからこそ最後まで元気で楽しく生きてほしい、そう思いませんか?
ワイヤーダックスの病気を知るためにワイヤーの特徴をおさらいしよう
ワイヤーダックスを飼っていたら絶対一度は言われる言葉…「何かのミックス犬ですか?」。
そう、ダックスの本場ドイツではワイヤーダックスが主流ですが、日本ではまだまだ知名度が低いのが現実。
ワイヤーダックス独特の見た目から「ダックスの種類」だと分かってもらえないことが多々ありますね。
ワイヤーダックスのダンディな見た目がどのようにして誕生したのか…。
それは「アナグマ猟」に関係しています。
昔からドイツではアナグマ猟が盛んでした。
アナグマは深い横穴を掘って生活するため、その穴に適した体型の犬としてダックスフンドは作られました。
胴が長く足が短い…このユーモア溢れる体型はアナグマを狩るために人が作ったものだったのです!
そんなダックスフンドの先祖はスイスの「ジュラ・ハウンド」といわれています。
これとドイツの山岳地帯にいた「ピンシェル」という中型犬との交雑で今のダックスフンドの基本になる犬が作られたのです。
ダックスフンドには「スムース(短毛)」「ロングコート(長毛)」そして「ワイヤー(剛毛)」という3タイプの毛の種類があります。
最初に作られたのはスムースでした。
しかし、短い毛足のせいで自然の中ではケガが絶えませんでした。
それを改善すべく次にロングコートが作られましたが、そのフサフサの長い毛が仇となって毛玉が出来やすく後始末が大変に…。
そこで登場したのがワイヤーなのです!
スムースにテリア種を配して作ったため、特徴的な剛毛が身体を守り、アナグマ猟のいいパートナーとなりました。
ワイヤーダックスがヨークシャーやシュナウザーなどのミックス犬だと思われるのはテリア種が入っているためなのです。
3タイプの毛のうち一番最後に作られたワイヤーダックスは、ダックスの歴史の中でも一番新しいタイプだと言えるでしょう◎
因みに、ダックスフンドの種類は…
*スタンダードダックスフンド・・・[体重] 6.5~11.5kg
*ミニチュアダックスフンド・・・・[体重] 4~5kg
*カニンヘンダックスフンド・・・・[体重] 3.2~3.5kg
と大きさ別でも3種類あり、それぞれに毛の種類も3タイプ存在していますよ。
そして毛質によって性格が少しずつ異なります。
ワイヤーダックスの見た目はオス・メス関係なくもじゃもじゃ。
ダックスらしい胴長短足は健在ですが、豊かにたくわえられた長めの口ひげと眉毛はまさにダンディな紳士のよう。
性格も特徴的で、とても頑固で気が強く勇敢!
その反面、ひょうきんで甘えん坊なくせに一人遊びも得意…加えて頭も切れます☆
飼い主の理不尽な行動もしっかり見ているので、パパさんママさんは要注意ですよ!笑
なんだか犬というより猫みたいな性格してますよね。
こんな見た目と性格が好きな人にとっては大きな萌ポイントなんですが♪
このようにワイヤーダックスは人間によって改良を重ね作られてきたワンちゃんなのです。
もとから「ワイヤーダックス」という種類の犬が存在していたのではないのです。
そしてこのようにして作られてきた犬種は弱いところがいっぱいあるのですが…。
ワイヤーダックスの起源が分かったところで病気についても知っていきましょう!
ワイヤーダックスがなりやすい病気
人による改良や交配が繰り返されたことによって、ワイヤーダックスを含むダックスたちには遺伝的な弱点があります。
そのためダックスならではの病気に注意が必要になります!
特に以下のような病気には気を付けましょう。
※椎間板ヘルニア
※甲状腺機能低下症
※糖尿病
※尿路結石
※肥満
この中でも「椎間板ヘルニア」は多くのダックスフンドがなる病気です!
ではもう少し詳しく見ていきましょうか。
[椎間板ヘルニア]
ダックスフンドたちは胴長短足故に、常日頃から背骨に大きな負担がかかっています。
なのでこの椎間板ヘルニアはもっとも発症率の高い病気と言えるでしょう。
症状ですが、背骨のどの位置でヘルニアが発症したかによって異なってきます。
もっともヘルニアが発症しやすいのは「胸腰部」で、これは胸の背骨から腰にかけてを指します。
元気に見えてもある日突然発症することが多く、軽いものでは痛みが中心に起こります。
抱っこしようとすると痛みから”キャン”と鳴くことがあります。
このように突発的に発症するケースを「ハンセン1型」、じわじわ進行するケースを「ハンセン2型」と言います。
痛みのためちょっとした段差すら飛び越えれなくなり、麻痺が進むと後ろ足がふらつき、完全に立てなくなってしまいます。
椎間板ヘルニアになる原因として考えられるのは、まず遺伝です。
ダックスフンドなど椎間板ヘルニアを起こしやすい犬種は、遺伝的に椎間板が破綻しやすいのです。
そして、胴長短足なのでもともと背骨に負担がかかりやすいため、激しい運動のしすぎや過度なジャンプ、肥満なども原因とされています。
椎間板ヘルニアのリスクを下げるにはどうしたらいいのか…。
犬種の遺伝的な問題もあり完全な予防方法は残念ながらありません。
どんなに気を付けていてもなるときにはなる…寧ろなるものだ、と思って飼うしかありません。
ただ、日頃の体重管理には十分に気を付けましょう!!
肥満は椎間板に大きな負担をかけ、発症率をぐっと高めます。
それだけでなく、肥満は四肢の関節にも悪影響を及ぼすため、運動不足を招き痩せにくくなりますよ。
愛犬の動きにも注意しましょう。
階段の上り下り、ジャンプ、ツルツルのフローリングで滑る…なども椎間板ヘルニアの危険性が高くなりますよ!
飼い主さんがしつけでコントロールしたり、フローリングに滑り止めを敷くなどして対策を行う必要があります。
「体重管理」と「運動管理」で椎間板ヘルニアを少しでも遠ざけてあげたいですね。
[甲状腺機能低下症]
喉にある甲状腺から分泌される「甲状腺ホルモン」の不足によって引き起こされる「内分泌疾患」です。
要するに、身体を上手く動かすためのホルモンが出なくなってしまう…という病気です。
高齢の犬に多く見られ、ダックスフンドも例外ではありません。
特徴としては、症状が現れてもそれが加齢によるものなのか病気によるものなのか、判断の境目がとても難しいことです!
なので気が付かないうちに重症化してしまうケースも多々あります。
主な症状は…・なんとなく元気がない
・散歩に行きたがらない
・寒がる
・食事の量は変えていないのに体重が増える
・皮膚が乾燥する
・尾が脱毛する「ラットテイル」になる
・被毛が粗くなる
・皮膚の色素沈着が起こりお腹の皮膚が黒ずむ
・発作が起こる
・くるくる回ったり、首を片側だけに傾ける「前庭障害」が出る
・顔面神経麻痺
原因は、甲状腺自体の機能不全である、と言われています。
どうしてそんなことが起こるのか…それはよく分かっていません。
予防することも大変難しく、早期発見と早期治療が重要になってきます!!
高齢の犬によく見られる病気なので、日頃から愛犬をよく観察したくさん触れ合うように心がけ、少しでも早く異変に気が付けるようにしましょう。
[糖尿病]
人間でも大変な病気「糖尿病」。
犬の糖尿病は、すい臓の細胞が壊れてしまい、糖をエネルギーに変える「インスリン」というホルモンが作られなくなることで発症します。
インスリンが何故作られなくなるのか…この原因は未だ不明のままです。
ただし「肥満」「老化」「犬種」「遺伝的要因」が複雑に絡み合うことで起こる、と言われていますよ。
犬の糖尿病は8歳前後~シニア犬にかけて発症する傾向が強く、かかりやすい犬種の中にダックスフンドやシュナウザーも入っています。
ワイヤーダックスにはシュナウザーなどテリア種の遺伝子も入っていますから注意が必要かもしれません。
肥満によって発症することが多いので、太らせないようにドックフードやおやつの与え過ぎには注意し、適度な運動をさせてあげましょうね◎
症状としては、病気が進行するまで分かりにくい・症状が出にくい、ということが難点です。
「水を飲む量が増えておしっこの量が多くなった」
「頻繁にご飯をせがむようになった」
「たくさん食べているのに痩せるようになった」
このような症状がないかチェックしてみましょう。
また、症状が進むと合併症の「白内障」になることがありますよ。
糖尿病は進行性の病気です。
治療は人間と同じように「インスリンの投与」しかありません。
食事の管理をしっかり行い、肥満体になることを避けましょうね!
[尿路結石]
尿路結石とは、腎臓・尿管・尿道・膀胱のどこかに結石がある状態のことです。
結石の種類は色々あり「膀胱炎」や「下部尿路疾患」などが原因でもあります。
オス・メスで発症確率に差はありませんが、オスのほうが尿道が狭いため石が詰まりやすい…とされています。
尿が詰まることで二次障害として「腎不全」や「膀胱破裂」などのが起こる可能性がありますよ。
尿道結石になると痛みが強く現れることがあり、触ったり抱っこしようとすると”キャン”と鳴いたり、背中を丸めたりすることが増えます。
また、トイレに行く回数が増えたり、おしっこをする動作だけを何回もしたり、尿に血が混ざることも症状としてあります。
それとは逆におしっこが全く出なくなる、というケースも。
なぜ尿路結石になるのか…
原因は不明な点が多いのが現状です。
ただ、石ができる原因としては「膀胱炎の細菌」「飲水量の低下」「食餌」などがあります。
人間でもそうですが、飲み物を飲む回数や量が減ると、トイレの回数も減りますよね?
これによって、尿の成分が濃縮されてしまい結石ができやすくなります。
犬も同じなのです。
治療法は、薬を使ったり与える餌で結石をコントロールするか、手術して結石を取り除きオスの場合新しい尿道を作るか、です。
手術は全身麻酔でワンちゃんに大きな負担がかかるので、特に高齢犬には辛いものとなるでしょう。
[肥満]
全てのワンちゃんの体調不良と様々な病気の原因です。
そして、肥満はもはや「飼い主の責任」とも言えるものです!
愛犬可愛さに人間と同じ食べ物を与えてしまったり、せがまれるからとおやつやフードを食べさせすぎたり…。
ワンちゃんは自分では食欲のコントロールができません。
与えたら与えられた分だけ…いえ、それ以上を食べてしまうのです。
与えるのは飼い主である人間です。
愛犬のことを本当に愛しているなら、心を鬼にして「与えない優しさ」を持ちましょう!!
ワイヤーダックスなどのダックスたちは他のワンちゃんと比べて特徴がありましたよね?
そう、胴長短足、です。
お腹の脂肪が増えれば増えるほど、短い足腰の筋肉を支える負担は蓄積されていきます。
これはダックスフンドにとって致命的なことなのです!
肥満の原因…それはほとんどが飼い主にあると言われていますよ!!
愛犬の基準体重を飼い主自らしっかり把握し、その体重をキープするように心がけましょう。
おやつやフードの量、運動量…これらを飼い主さんが正しく守ることが肥満を防ぐために必要不可欠ですよ◎
いかがでしたか?
ワイヤーダックスは色々な血が混ざっているため、か弱い一面があるのです。
作られる過程、遺伝的要因にその理由が隠されていて、それによって病気になる可能性がある…。
このことだけは飼い主さんにしっかり覚えておいてほしいなと思いました。
そしてどんな病気になったとしても愛を持って面倒を見てあげてほしいのです。
ワイヤーダックスの特徴と、それに伴うなりやすい病気まとめ
我が家のワイヤーダックスを例にしてみると、うちの子はメスで太りやすい体質でした。
病院で決められた量のフードを1日2回、おやつはなし、散歩は朝・昼・夜、としっかりしていてもなかなか体重が減りませんでした。
それでも愛犬の健康のためずっとダイエットを頑張って、やっと体重が落ち着いてきたかな、というところです。
更に、ワイヤーダックスを飼うと決めたときから「ヘルニアになりやすい犬種だから段差やフローリングに気を付けよう」と心がけていました。
しかし10歳目前で椎間板ヘルニアになりかけてしまいました。
我が家全員が落ち込みました…「どうして?何がいけなかったの?」…と。
痛そうにする愛犬を見て涙が出る日もありました。
そんな私に声をかけてくれた人がいたのです。
「ワイヤーダックスだから仕方ないんだよ、どんなに気を付けていても遺伝子的要因でなる病気はあるんだよ」って。
「飼い主さんだけのせいじゃないよ」って…。
そのことがきっかけでワイヤーダックスの特徴や生まれた過程、なりやすい病気についてもっと調べてみたくなったのです。
今回は「ワイヤーダックスの特徴と、それに伴うなりやすい病気」というタイトルで書いてきました。
見た目は威厳漂うワイヤーダックスですが、実は弱いワンちゃんなのです。
うちの子ですが、最初は痛み止めとサプリメントで治療していましたが、今は毎日のサプリメントのみになりました◎
まだ「なりかけ」だったからこの程度ですんだのだと思って、これ以上の悪化は絶対させないつもりです。
たとえ車椅子になったとしても大好きな気持ちはかわりません。
文字通り「愛犬」ですから、愛を持って家族の一員として大切にしていきます!
ワンちゃんを家族にお迎えするなら考えて?
その子の犬種のこと、特徴や性格、どうやって生まれてきたのかを。
そこから見えてくるメリットもデメリットも全部ひっくるめて最後まで責任を持って愛してあげて下さい。
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